宇治橋下流の宇治川右岸に平成19年(2007)に太閤堤が発見され、平成21年(2009)国史跡に指定されて、発掘調査は平成23年~30年(2018)まで長年実施し現地説明会も9回開催された。
宇治市は発掘調査完了後にこの地域を令和3年(2021)に「お茶と宇治のまち歴史公園」としてオープンした。私は太閤堤の発掘現地説明会には何回も参加し、最後の2018年3月の現地説明会は新掲示板に報告済であるが、歴史公園がオープンしてから初めて先日歴史公園を訪問した、以下に概要を報告する。
(挿入図版はクリックし拡大表示して確認ください。)
公園の北エリアは【史跡ゾーン】で、太閤秀吉が築堤した太閤堤の一部を再現している。太閤堤の展望デッキもあるが、宇治川の岸辺から離れており発掘調査説明会で確認できた広大な石出し護岸、石積み、杭出し等は、現場の説明板で確認することになる。また、史跡ゾーンの右側(陸地側)は、宮内庁管理の応神天皇の皇子と言い伝えの菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)の墓(古墳)である。
南エリアは【交流ゾーン】で「お茶の宇治の交流館 茶づな」がオープンしており、ミュージアム、宇治茶体験、講座室、会議室がる。交流館の周囲は、広大な庭園・エントランス広場、茶園である。